為替市場とFXの取り引き
     
 


FXは通貨を取引銘柄にしています。その舞台である外国為替市場は、対顧客取引と、インターバンク取引に分かれていて、FXはインターバンク取引に分類されます。
本来であれば、インターバンクは卸売市場のような役割を持つ、銀行対銀行の取り引きの場であるために、個人投資家などの一般人は参加することができません。
しかし、FXでは、個人投資家の注文をFX取引業者が仲介して取り次いでいるために、投資取引を行うことが可能になっているのです。
俗にインターバンク市場とも呼ばれますが、実際に場所があって取り引きを行っているわけではなく、インターネット上で刻々と繰り返し成立している銀行間の為替取引が、無数に集まってインターバンクを形成しているため、その市場性は非常に自由度が高くなっているのです。

例えば、株式市場であれば、過剰な値動きを防止するために様々な制度が設けられているのですが、インターバンクにはそれはありません。
基本的には、世界の市場が休んでいる週末以外は24時間ずっと値動きが止まることはありません。ただ、例外的に、過剰な投機を思わせる動きが発生した場合には、通貨当局の為替介入という形で、その値動きが是正されることがあります。
これに対し、一般の人が銀行で外国通貨を両替するような場合には、対顧客取引となるために、インターバンクのレートが適用されません。
インターバンクは銀行間の取り引きをするための市場であり、それとは別の市場である対顧客取引では違うレートが存在するからです。
銀行と個人の為替取引にはTTM(Telegraphic Transfer Middle rate)と呼ばれるものが適用されます。これは仲値とも呼ばれていて、個人が銀行で外貨を売買する際の基準レートを指し、インターバンク市場の為替レートを参考しして定められ、その日一日の間はそれが基準レートとして使用されます。
この仲値は、例えば普通の商品で言えば小売りに相当するもので、インターバンク市場のレートよりも不利なレートになっています。このことから、実際の外国の通貨を購入して販売する、という物理的な為替取引も可能なのではありますが、そのレートの差からFX取引と比べると、圧倒的に不利で、非経済的な取り引きになります。
こうした事から、FX取引業者を介してインターバンクにアクセスできるFXは、いわば個人の買い物客が問屋で商品を売り買いするようなもので、一般に売られている商品よりもはるかに安く、そして大量に商品を売買することができるのです。
この仕組みがFXの最大の特長で、それまでは出来なかった個人投資家のインターバンクへのアプローチを可能にして、大きな利益を掴むこともできるようになったのです。